コストパフォーマンスの良い防腐剤
キャットフードやドッグフードなどのペットフードには、フードが腐ってしまわないように防腐剤が使用されています。
ペットフードに使用許可がされている防腐剤は、全部で3種類です。
3種類の中でも最も多く使用されている防腐剤が、エトキシキンと言います。
エトキシキンは3種類の防腐剤の中でも防腐効果の高い物質です。
防腐効果が高い上に、使用コストが大変低い為、そのコストパフォーマンスの良さから、ペットフードの防腐剤として多用されるようになりました。
人間の摂取は禁止されているエトキシキン
コストパフォーマンスの良い防腐剤のエトキシキンは、発がん性のリスクがある、毒性の強い物質とされています。
その為、ペットフードの防腐剤としては使用されていますが、人間の食品添加物としての使用は許されていません。
食品添加物としてだけではなく、農薬としての使用も禁止されているのです。
そんな毒性の強いエトキシキンは、ドッグフードとしては75ppm、キャットフードとしては150ppmの使用が許可されています。
ワンちゃんや猫ちゃんは、人間よりも身体の小さな動物です。
人間が毒だと感じる物質を、ワンちゃんや猫ちゃんが摂取して平気な訳がありません。
実際、エトキシキンが含まれたペットフードを食べ続けたワンちゃんが主要臓器の障害や癌などにかかってしまったという報告もあるそうです。
原材料の表示をしっかりとしているキャットフードを選ぼう
残念なことに、市販されているキャットフードの多くにはエトキシキンが使用されています。
その上、キャットフードやドッグフードなどのペットフードに使用されている原材料の表示は、全ての原材料を表示しなくても良いということになっていますので、どのキャットフードにエトキシキンが使用されているのかがわからないのが現状です。
つまり、「原材料にエトキシキンと書いていないから大丈夫!」と思い選んだキャットフードにも、エトキシキンが含まれている可能性があるということになります。
“これは大丈夫”と思い選んだキャットフードで猫ちゃんが病気になってしまっては、悔やんでも悔やみきれません。
キャットフードの中には、全ての原材料をしっかりと公表している物があります。
もちろん、そのようなキャットフードにはエトキシキンは使用されていません。
知らず知らずの間に猫ちゃんに有害な物質を与えてしまわないように、全ての原材料が公開されているキャットフードを選択するようにしましょう。