キャットフードの赤や緑は着色料が使われた色
市販されているキャットフードの多くには、赤や緑といったカラフルな着色がされています。
キャットフードには肉や魚、野菜などが含まれている為、その色がそうさせていると思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、実際は違います。
キャットフードは、製造過程でさまざまな材料をまぜ、乾燥をさせることにより地味な茶色や灰色になります。
しかし、その色味では美味しそうに見えない為、合成着色料が使用されているのです。
つまり、色鮮やかな赤や緑は原材料の色が出ている訳ではなく合成着色料の色により発色しているということになります。
発ガン性物質を発生させる亜硝酸ナトリウム
キャットフードの赤色の発色に使用されている物質に、亜硝酸ナトリウムというものがあります。
亜硝酸ナトリウムは着色料とはまた違う、発色剤という物質です。
肉の色素に反応し、肉の黒ずみを防ぎます。
これだけを聞くと万能な物質なような気がしてしまいますが、実際はとても危険な物質です。
この亜硝酸ナトリウムを魚卵や魚肉などに含まれているアミンという物質と一緒にすることにより、ニトロソアミンという発がん性物質が発生します。
ニトロソアミンはとても強力な発がん性物質で、猫ちゃんの大腸がんを引き起こす原因とされています。
カラフルなキャットフードよりも地味なキャットフードを選ぼう
猫ちゃんが食べ物を「食べたい」「食べたくない」と判断する際は、色ではなくニオイで判断すると言われています。
ではなぜ、猫ちゃんに危険な物質である亜硝酸ナトリウムや合成着色料を使ってキャットフードは色付けがされているのでしょうか。
理由は簡単です。
キャットフードを購入する飼い主さんの気を引く為です。
キャットフードを最初に選ぶのは、猫ちゃんではなく飼い主さんです。
飼い主の気を引くには、地味な茶色や灰色のキャットフードよりも赤や緑のキャットフードのほうがより気を引くことができ、購買力を高めるとされています。
つまり、キャットフードを販売している企業側のエゴによって、猫ちゃんは危険な物質を口にさせられているのです。
キャットフードを選ぶのは飼い主さんです。
猫ちゃんの健康を考えるのであれば、赤や緑の着色がされた危険なキャットフードではなく、茶色や灰色の安全なキャットフードを選択することをおすすめします。