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歯周病にかかる猫ちゃん

内臓系の病気を患っていないのにも関わらず、キャットフードの食いつきが悪い猫ちゃんや吐き出してしまう猫ちゃんは歯周病にかかっている可能性が高いです。
「猫が歯周病?」と不思議に思ってしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、成猫になり、3歳を過ぎたあたりには、歯肉炎や虫歯などの歯周病にかかってしまう猫ちゃんがたくさんいます。

猫の歯周病を甘く見てはいけません。
毎日与えるキャットフードで猫ちゃんの歯周病を防ぎましょう。

猫ちゃんの歯周病の原因

猫ちゃんの歯周病の原因は、大きく分けて3つあります。
まず1つ目が口内の傷です。
尖ったものや硬いものを口にしたことで、歯茎に傷がついてしまうと、その傷が炎症を起こし歯肉炎となります。

2つ目が口内の細菌繁殖です。
キャットフードや猫用おやつなどの食べかすを歯に付着したままにしておくと、その食べかすを栄養源として細菌が繁殖します。
細菌が繁殖すると、口内の組織に炎症を起こし虫歯や歯肉炎となります。

3つ目が免疫力の低下です。
人間と同じように、歳を重ねた猫ちゃんも免疫力が下がります。
免疫直が低下すると、普通ならば増殖しない細菌もどんどんと増えてしまい、口内の組織に炎症を起こします。

歯周病予防にはドライフードを

細菌増殖や歯周病の元となるキャットフードの食べかすは、ウェットフードを与えている猫ちゃんによく見られます。
柔らかいウェットフードは猫ちゃんの食いつきも良く、咀嚼機能が衰えた老猫ちゃんでも食べれるフードですが、その分歯に付着することが多いのです。
猫ちゃんの歯周病を気にするのであれば、ウェットフードではなくドライフードを与えるようにしましょう。
ドライフードを選ぶ際には、小粒タイプのフードではなく大粒タイプのフードがおすすめです。

大粒タイプのフードは食べるだけで歯のブラッシング効果がある為、歯石や歯垢がつきにくくなります。

猫ちゃんの歯磨きも忘れずに

毎日の食事で猫ちゃんの歯周病予防をするには、ドライタイプのキャットフードを与えるようにしましょう。
ドライフードを与えると共に、飼い主さんがプラークコントロールをしてあげることで猫ちゃんの歯周病を更に防ぐことができます。

猫ちゃんの歯磨きはそれほど難しいことではありません。
指にガーゼを巻きつけて、猫ちゃんの歯を優しく擦ってあげるだけで良いのです。
キャットフードの見直しと歯磨きのダブルアタックで健康な歯を保ってあげましょう。